ポエットの悪戯




〜ポエットの悪戯・ポエットとスズナとの出会い〜


※注意:
例によってここから下はしばらくは同人ネタ(ギャグ小説)に参りますので、
絵の説明を見たい人はこちらからどうぞ。



〜ポケモン世界・キッサキシティ〜
ここはポケモン世界の町の一つ、キッサキシティ。一年中雪に覆われ、極寒の地にたたずむ町である。
ここにたどり着くまでにはあの猛吹雪を超えていかなければならなく、一般のトレーナーでも
ほとんどこの町に訪れることが難しいとされている。故に、ここのジムに行くだけでも寒さに耐えた
トレーナーしか行く事が出来ないために、ジムのトレーナー数は多くても、挑戦者が少ない。
(しかし、挑戦者は他のジムとは違って、結果的に強いトレーナーばかり集うため、ここのトレーナー
達はやりがいがあり、挑戦者を歓迎しているらしい。)
また、ここにはレジギガスの眠る神殿があり、許された者しか入れない。
ジムリーダーであるスズナは、この神殿の番人もしており、スズナの許可なしでは入る事が出来ない。
と言うとスズナは神聖なポケモン(ドラゴン)使いかと思われるが、使うポケモンは氷。
四天王のカンナ、プリム、及びジムリーダーのヤナギ等、氷ポケモン使いは冷静あるいは冷徹な者が
多いので、そういうイメージが強いかもしれないが、スズナは氷ポケモンを解かす勢いであるほど、
熱血な正確である。(炎の四天王のオーバに匹敵する。)

そんなある夜に、スズナがキッサキ神殿の見回りをしていた所だった。
突然、神殿の奥から不思議な光が発生した。神殿の異常を感じたスズナは、グレイシアを連れ、
他のポケモンをセットして、神殿の奥にすすんだ。そして、スズナはこう思った。

「誰も通らない神殿にレジギガスが眠っているのにも関わらず光が発生するとはちょっとおかしいわね。」
「この神殿に不法侵入した侵略者かしら??」

しかし、スズナの周りには人の影はなく、ただ光だけが存在していた。
「・・・?誰もいない・・・この光は一体・・・」

スズナが不思議な光に触れようとした。

「きゃあ!」

光に触れた瞬間、その光の中に吸い込まれてしまった。
しばらくして気がついた所、何とスズナは宇宙空間の中にいた。

「あれ・・・?ここは・・・?」

未知の光景に驚きを隠しきれないスズナ。自分はどうやら虹の上に立っているようだ。
とどこからともなく、ジラーチが姿を現した。

ジラーチ:「スズナさん・・・ですか?」
スズナ:「あれ?ジラーチだ!!何でここにいるのだろう・・・?」
「もしかして、宇宙空間に連れてきたのは貴方??」
ジラーチ:「そうですよ。貴方にちょっとした素敵なショーを見せたくて呼びました。」
スズナ:「何で?」
ジラーチ:「『いつも神殿を守ってくれている』とレジギガスさんが貴方に感謝しているらしく、」
「私から代わりに祝福しようと思って不思議な光を通じて連れていこうとしました。」
スズナ:「へぇ〜レジギガスか・・・で、ショーって何なの??」

一方、スズナと一緒に連れてきたグレイシアは周りの宇宙空間に興味深々である。
すると、どこからともなく大量のシャボン玉が飛んできた。

スズナ:「うわっ、大量のシャボン玉が!なんて綺麗な光景なの!」
スズナは大量のシャボン玉をみて驚きと感嘆の気分だった。
「(そういえば、一年中寒い所ではシャボン玉も吹けない場所だからこう言ったのは珍しいね。)」
グレイシアも大量に飛んでくるシャボン玉をみて喜んでいる。

ジラーチ:「まだまだこれは序の口ですよ。もっと驚く事を貴方に体験させますよ。」
スズナ:「体験・・・??」

と先ほどの大量のシャボン玉の中、シャボン玉の中に入ったフシギダネが飛んでくるのを目撃した。
スズナ:「あれ!?何でフシギダネが・・・??それよりも何でシャボン玉の中に入っているの??」

・・・と思っていたら、突然グレイシアがシャボン玉の中に包まれた。
グレイシア:「きゃあっ!!」
スズナ:グレイシア!!

と叫んだ所、スズナの元に大量のシャボン玉が押し寄せてきた。
スズナはシャボン玉に挟まれてもがきながら動けなくなった。
「ちょっと、何なのこれ!?しかも弾力があって割れない・・・。」

しばらくして、シャボン玉は離れていった。
嫌がるスズナだったが、割れないシャボン玉に同時に驚きの表情を浮かべていた。
「(あれ?もしかして、私ぐらいの身長の大きさのシャボン玉が来れば、私もあの中に入ってしまうの??)」

スズナの脳裏にある考えが浮かんだ。
すると、さっきまで宇宙空間を飛んでいたジラーチがシャボン玉に包まれて登場した。

ジラーチ:「そのシャボン玉、多分貴方でも中に入れると思いますよ?」
とすかさずスズナはジラーチに突っ込みを入れた。

スズナ:「いや、別にシャボン玉の中に入りたい訳じゃないし!」

「そもそも何でアンタまでシャボン玉の中に入っているの!?」
と、スズナがジラーチに突っ込んでいた所、スズナの元に巨大なシャボン玉が飛んできた。

「Σちょっと、何あのでっかいの!?」
と突っ込んでいた矢先、巨大なシャボン玉がスズナを脚払いの如くひっくり返した。

「きゃあ!!」

ひっくり返ったスズナは何故か地面にこける事無く、ひっくり返ったまま宙を浮かぶ感触を感じた。

「・・・あれ?」

スズナは思わず自分の目を疑った。何と、全身がシャボン玉の中にすっぽりと包まれている。
すかさずまわりの膜を触ったが、若干伸び縮みして弾むだけで変化が無かった。

「すごい、私シャボン玉の中に入っちゃった!・・・って言っている場合じゃない、どうやって出ればいいの!?」

スズナは体制を取り戻そうとすると、スズナの体はふわふわと宙を浮かんだ。

「おおっ!?」

まるで水の中にいるかのように、体がふわふわと浮かんでいる。ちょっと泳ぐような仕草を見せると、
シャボン玉はその方向にわずかに移動した。

「なるほど、泳いで動けるってことなんだね。出る方法を知るまではしばらくシャボン玉の中にいようっと。」

スズナは泳ぐような仕草を見せて、ふわふわと自由に動けるようになると、同じシャボン玉に
包まれているグレイシアの元に行った。そして、グレイシアはこう言いだした。

グレイシア:「宇宙空間も不思議だけど、シャボン玉の中も不思議な世界だね。」
スズナ:「!?」

スズナが驚くのも無理は無い、普段人の言葉をしゃべらないポケモンが人の言葉をしゃべったからである。

ジラーチ:「驚くのも無理はありません。ここではポケモンの心がそのまま人間の言葉になって
出ているのです。」
スズナ:「そうなんだ・・・」
グレイシア:「スズナ、私の声、聞こえるの!?貴方と話せて私すっごく嬉しいよ!」
「普段、鳴き声だけでしか伝える方法が無かったからずっと貴方とおしゃべりしたい気持ちで
いっぱいだったの。七夕の日にジラーチに願い事を書いたら、ジラーチが私に呼びかけてきて、
貴方と一緒にこの世界へ飛ばしたの。」
スズナ:「グレイシア・・・」

そういうと、スズナはグレイシアを抱きしめた。お互いシャボン玉の中とはいえ、グレイシアを
包んでいるシャボン玉はスズナの手を貫通した。


するとここで、先ほどスズナ達の元を通過していたフシギダネが呼びかけてきた。

フシギダネ:「よう、楽しんでるか?」
スズナ:「わぁっ、フシギダネがしゃべった!!」
ジラーチ:「先ほども申しましたが、何も人の言葉をしゃべれるのは貴方のポケモンだけじゃないのですよ。」
スズナ:「そうなんだ・・・」
フシギダネ:「今からちょっと面白い所に連れてってやろうと思うけど、いいかな?」
スズナ:「面白い所?」

そういって、フシギダネはスズナを「面白い所」へと連れて行った。
何と、スズナ以外にシャボン玉に包まれている人間が2人いて、その中でシャボン玉を吹いている
女の子がいた。
女の子は、「天使の輪」を頭に付けていた。見てみると、シャボン玉に包まれる別の女の子の姿が見え、
ハート形や雪だるま形のシャボン玉の中にいる人たちがいた。
スズナは天使の女の子に声をかけた。

スズナ:「うわ、すごーい!これ皆貴方がやったの?」
女の子:「うん、そうだよ。」

そういうと、女の子はスズナに笑顔を振りまいた。
すると、他の女の子からスズナに声をかけてきた。

別の女の子:「あれー?あんた誰なの?ポエットちゃんのシャボン玉の中に入っているなんて。」
スズナ:「え!?」
別の女の子:「おっと、自己紹介がまだだった。私、ミルクと言うの。」
「で、近くの雪だるまがたのシャボン玉の中に入っているのがさなえちゃん、でこっちがベルちゃん、
最後にシャボン玉を吹いている女の子がポエットちゃんよ。」
スズナ:「へぇ〜。私はスズナ。キッサキシティのジムリーダーをしているのよ。」
ミルク:「え?アンタポケモンのキャラクター!?ゲーム内でしか会えなかったからなんか珍しいね。」
スズナ:「ええっ!?もしかして、貴方達なんか別の次元(ゲーム)のキャラクターなの?」
ミルク:「う〜ん、コナミの『ポップンミュージック』というゲームのキャラクターなの。
まぁ、私は今かなり特殊な服を着ていて、普段こんな服は着ていないんだけどね。」
スズナ:「へぇ〜。」

そう話をしていると、スズナはなんだか眠くなってきた。

スズナ:「・・・となんか心地よくて思わず眠ってしまいそう、ふわぁぁぁ・・・Zzzzz....」

と、スズナは思わずその場で眠ってしまった。
未体験の事とはいえ、シャボン玉の中でふわふわ浮いている状態は、まるでゆりかごに揺られているような
心地よい感じだったのだ・・・。




・・・目が覚めると、スズナは元のキッサキ神殿にいた。
側にいるグレイシアがスズナを突っついている。

スズナ:「はっ!!いつの間に眠ってしまったの!?こんな所で寝たら死ぬかも・・・ってあれ??」

気がつくと、何故か浮力を失ったシャボン玉の中で眠っていたのだ。
ちょうどシャボン玉が防寒代わりになっていて、スズナの身体は冷えていなかった。
グレイシアが数回スズナを突っつくと、スズナを包んでいるシャボン玉は割れてしまった。

「・・・何で私、シャボン玉の中にいたのだろうか・・・確か変な光に吸い込まれて・・・」

どうやら、ポエット達を会った事を覚えていないようだ。気がつくと外は朝になっていて、必死にスズナを
呼ぶトレーナーがいた。

トレーナー:「スズナ、どうしたの!?神殿に入ったきり戻ってこなかったから皆心配しているわよ!」
スズナ:「あー、悪い悪い、今戻るわ。」
トレーナー:「あと、なんかスズナの元に挑戦者がやってきているみたいだよ。」
スズナ:「何だって!?」

「そうと分かれば、早速ジムに戻って挑戦者を待ち受けないと、いくよ、グレイシア!!」

グレイシアはうなずき、ジムへと戻っていった。しかし、スズナの脳裏にある疑問が残ったままである。
「あれは・・・夢だったのかしら??」

とスズナが思うと、ポケットの所に手紙が挟まっていた。
そこには、スズナに対するポエット達のメッセージが書かれていて、スズナはこれを読んだ。

スズナ:「(ポエットちゃん・・・行ってくれたら良かったのに。また会えたらいいな・・・!)」

さっきまでのモヤモヤが消え、ジムに向かったスズナ。待ち構えていたのはナタネだった。

ナタネ:「おう、来たね、スズナ!早速なんだが勝負よ!私の草ポケモン、なめないで!」
スズナ:「おー、やる気満々だね。行っておくけど私も負けないわよ!!」

とジムリーダー同士の戦いが始まった。
スズナとポエット達の出会いは、これからも出てくるだろうか・・・??

〜続〜


★☆★

ええ、好きなキャラクターに思う存分やりたい放題やってしまいましたorz
流石にここまで行くとやり過ぎかもしれんわorz

今回、ポケモンとポップンとのコラボレーションで、
ポップン側ではミルク(メルヘン衣装。詳しくはこちら)、ポエット(13)、さなえちゃん(7)、ベル(5)
ポケモンではフシギダネ、ジラーチ、グレイシア、スズナ(ちょっと待て)である。
ホワイトランドと宇宙(銀河)の境目でポエット以外全員をシャボン玉の中に閉じ込めてみました。
(一番大好きなミルクちゃんに至ってはハート形、さなえちゃんは雪だるま形にしてみました。

・・・ここまで来ると立派なシャボン玉フェチなのかもしれない俺orz
(あくまで好きなキャラが対象になっていて、その中で笑顔を見せているのが好きなだけだけど。)
上のミルクちゃんみたいに、シャボン玉の中に入ってふわふわと浮かびたいという
何と言うマイノリティなフェチを持っている。
(言っておくけど、普段会社人間である自分の場合は何気ない顔で且つ必死で隠している。)


ってか何でいきなりスズナが混じっているんだ!?と思うと、実を言うとスズナは、自分の好きな
キャラクターでもあったりする。(女主人公のヒカリやコトネとかも気になるのだが、やっぱりスズナさん。)
氷ポケモン自体は嫌いじゃない(むしろ好きな方)んだが、氷技がね・・・
(特に凍らせる技とか大問題。自分が使うのなら問題ないが、相手に使われるとひとたまりも無い。)

氷ポケモンのジムリーダーであるにも関わらず熱血な姿勢が俺の心を揺さぶった・・・とか。
因みに神業(アクワイア)にも「すずな」はいるんだけど、そっちとは別件なので悪しからず。
いきなりこんな絵に巻き込んでしまってすみません。次回以降はスズナ単独も描いてみようかと。

2009/11/21